毎年2月くらいになるとシマノがオーバーホールキャンペーンをはじめます。
これは、メーカーがオフシーズンに少しでも、利益を確保するのが狙いです。
さて、シマノのオーバーホールですが評判はどうなのでしょうか?
僕は釣具店で働いているときに、オーバーホールについても数多く扱ってきたので、今回はその時の経験も踏まえシマノのオーバーホールについて解説したいと思います。
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シマノのオーバーホールコースは何を選べばいい?
以下はスピニングリールの工賃表です。
ベイトリールの工賃表です。
スピニングリールのα、βは対象機種によって、工賃が異なります。
対象機種については、シマノページをご覧下さい。
コースについてはフルメンテナンスのAコースから最小のDコースまであります。
Bコース以下は、内部洗浄してくれないので、オーバーホールに出す意味がなくなってしまうので、基本的にBコースを選んでおけばいいと思います。
オーバーホールはどれくらいの頻度で出す?いつが出すのが一番いい?
基本的には、リールを巻いていて、違和感が出てきたときに出せばいいと思います。
僕が釣具店で働いているときも、皆さん多くても年1回くらい出される方がほとんどでした。
毎年恒例で、必ず2月の中旬から1ヶ月弱くらい、オーバーホールキャンペーンがあるので、その時期に出すと技術料が25%オフになるのでおすすめです。
また、ハイシーズンにオーバーホールに出すと、予備機があれば別ですが、その間釣りができなくなってしまうので、オーバーホールキャンペーンが実施される。オフシーズンにだすのが、いいでしょう。
ただ、やはり、この時期に皆さん出されることが多いので、返却までに多少時間がかかります。
シマノオーバーホールの時間はどれくらいかかる?
シマノの場合、お店からシマノの修理部門への、修理品を出してよい曜日が決まっております。
大手の釣具屋さんの場合ですと、修理部門への配送が週2回はあります。
お店に預けるタイミングや、そのときの修理部門の混雑状況にもよりますが、概ね2週間位は見ておいたほうが良いでしょう!
特に、オーバーホールキャンペーン中は、全国からオーバーホールの依頼が集まるので、3週間~1ヶ月程度は見ておく必要があります。
シマノオーバーホールに出すときの注意点は?
必ず受付した釣具店の店員さんに予算上限を伝えましょう!これめちゃくちゃ重要です。
これを伝えておかないと、かなり痛い目に会います。
例えば、Bコースでオーバーホールを依頼した場合、一応、上限金額が10000円までとなっております。
このまま、自分で上限金額を伝えずに出すと、よっぽどリールの状態がいい場合以外は、かなりの確率で予算上限の10000円ギリギリの金額までパーツを組み替えて返却してきます。
オーバーホールに出すと、組み替えたパーツも一緒に返却されるのですが、ギアなどをみると、まだサビも出ていない状態のギアを平気で交換してきたりします。
僕自身、オーバーホール済みのリールをお客さんに返却したときに、お客さんから、『このギアまだ綺麗だけど、交換する必要あったの?』って言われたことがあるくらいですから。
僕が思うに、シマノの修理部門のオーバホールのスタンスは『より新品に近い状態にする』というのがスタンスにあるようで、とにかく少しでも、巻きに影響を及ぼしそうなパーツがあれば、すぐ交換するというスタンスでやっているような気がします。
そのため、ほとんど損耗が見られないパーツも、無駄に交換してくるので注意が必要です。
予算の上限金額を伝えることが超重要!
例えば、Bコースでオーバーホールに出すときは、指定しないと上限1万円ですが、出すときに『パーツ交換代金は3000円までで』と店員さんに伝えておくと、伝票にその旨記載してくれます。
もしシマノの修理部門が部品交換に3000円以上かかると判断をすれば、一度、預かり店にパーツ交換箇所と金額合計が記載された見積もり書をFAXにて送ってくれます。
もちろん、パーツ交換に必要な代金がBコースの上限金額の1万円を超えるような場合も、見積書を発行してくれます。
その上で、お店からお客さんに金額を伝えて、パーツ交換するかどうかの判断を委ねることができます。
また、内部洗浄まではしてほしいのでBコースを選ぶけど、とりあえず今の所、巻きにゴリ、シャリなどの違和感がない場合は、預けるときに『パーツ交換不要』と伝えれば、パーツ交換せずにオーバーホールを実施してくれます。
これを伝えておかないと、思わぬところがパーツ交換され、交換不要なパーツ代金が請求されるので、かならず予算上限金額などは伝えてください。
シマノオーバーホールの評判はどう?
素人目から見れば、パーツ交換が必要なさそうなパーツまで、交換されてしまう可能性があるのは、いただけませんが、予算上限金額だけ伝えておけば、非常に丁寧な仕事をしてくれるので、僕としてはシマノの修理部門はダイワの修理部門より好印象です。
ダイワの修理部門は、やり取りしていると、非常に頭に来ることがあり、僕としては、あまりいい印象がありません。
その記事は、また、後日記載します。
ですので、オーバーホールに出すときは、上限金額とパーツ交換不要なら不要としっかり伝えておけば、安心してオーバーホールを受けることができます。
なぜ、僕がしきりに上限金額というかというと、僕が新人のときお客さんからアンタレス4台をオーバーホールで預かり、失敗したことがあるからです。
その、お客さんは、以前もオーバーホールに出したことがあり、そのときは1台あたり金額が3000円で、今回も、合計1万2千円くらいで済むと思っていました。
修理品やオーバーホール品を預かるときは、受付したものが、どこが悪いのかをお聞きして、一緒に見るのですが、僕が受け付けたときも巻きに違和感もなく、お客さんから上限金額の指定もなかったので、そのまま修理部門におくりました。
しかし、上限金額を指定しなかったため、明らかに交換する必要性の感じられないギア類が交換され、1万円✕4台分の請求で返却してきました。
もちろん、お客さんもそんなに請求されるとは思っていないため、トラブルに発展
結果、シマノの営業マンに助けてもらい、その場はなんとかなりましたが、こういうこともあるので、皆さん絶対、上限金額は伝えておきましょう!
シマノオーバーホールのまとめ
個人的にはシマノのアフターサービスは丁寧で良いと思います。
シマノ製品をオーバーホールに出すときは、以下の点がポイントです。
- 狙い目はオフシーズンのキャンペーンのとき
- 基本的に、返却時間は2週間~ 繁忙期は1ヶ月くらい
- 内部洗浄まであるBコースがおすすめ
- 依頼時は必ず、予算上限を指定すること
みなさんも、オフシーズンにオーバーホールに出されてみては、どうでしょうか?